明日なんか用事あるん?
明日?明日な〜、あしたな〜、アスタナ! FJです!
前回の移動を経てカザフスタンのアスタナに辿り着いたのだが、アスタナ空港で気付いた事があった。
空港スタッフ、入国審査官の人と少し話をしただけで柔和な性格だという事が伝わってきた。客引きも金を取ってやろうという雰囲気があまり感じられず、全然しつこくなくてむしろフレンドリーだった。
カザフスタンの詳細情報をあまり人から聞く機会の無い日本人にとっては少し未知の世界だと思っていただけに嬉しかった。
空港で中国元からカザフスタンテンゲへ両替、7日間4GBで2000テンゲ(約630円)のSIMカードをゲットし、市内へ向かおうと思った。タクシーでもそんなに高く無い様だったけど、バスで行ける様なのでバスで行くことにした。
プリペイドカード方式のバスチケットの購入方法がよく分からなかったので近くにいた男の人に尋ねた。
すると購入方法を教えてくれている途中
男性「どこまで行くの?」
FJ「市内まで行きたい」
男性「ちょっと待ってて!」
FJ「???」
すぐに男性は走って戻ってきた。何かやる事があって済ませてきたらしい。
男性「車持ってるんだけど今からちょうど市内の方へ行くから乗せて行くよ!」
という事で送ってくれるという・・
空港に辿り着いた時というのはその場所の国の事が全然分かってないから普段以上に警戒すべきなんだけど、その人のきちんとした態度や身なり、高い教育を受けたであろう英語の発音からすると危なそうな人では無いと感じた。(カザフスタン人はカザフ語とロシア語を話すので普通英語はあまり話せない)
車に乗り込むとレクサスだった。職業は公務員と言っていた。話していると昔ロンドンの大学に通っていたという。どうやらエリートの様だ。
助手席に乗って窓を開けていると、クラクションが鳴り響く音の数がここ最近いた国と比べ格段に少ない事に違和感を感じる。この男性の運転もそうだが、互いに譲り合って運転している。そういう意味では日本的かもしれない。
この男性とは年齢がFJと同じ29歳という事が分かってハイタッチしたり、アーティスティックな建物が並ぶアスタナの街並みを説明してもらったりと40分程の道のりがあっという間に感じるほど楽しい時間だった。
到着した時ももちろん金銭の要求などもせず、何か困った事があれば連絡してと電話番号を教えてくれたり、いい旅になるといいね!って言ってくれた。
最近出会いに恵まれている事に感謝せずにはいられない。これから自分が人を助けるのはもちろんだけど、何かこういう人達に返せる事が出来ないだろうか・・・
車を見送ると今度は近くにいた子供たちが話しかけてきた。ロシア語の様で全然分からなかったけど日本人が珍しい様だった。
子供たち「ハポネーゼ!ハポネーゼ!(日本人って意味)」
笑顔いっぱいで元気に走り回る姿が微笑ましい。
この時、時間は21時前くらいだったけれどまだ夕日は沈んでいなかった。明るいとは言えこんな時間に子供だけで遊べるので治安も良いのだろうと思った。8人程の子供たちに囲まれるとロシア系の顔立ちやアジアとロシア系が混ざった顔立ちが、中国とロシアを隣国に持つ中央アジアにいるという事を感じさせる。
ヨーロッパ風の街並みや日本との時差も3時間あるという事で日本から離れてきたと感じる様になってきた。
あー味噌汁の中に飛び込んで平泳ぎしながら味噌汁飲みたいな〜。
という訳でカザフスタンの首都アスタナ、凄く平和で穏やかな人に囲まれて過ごせています!