すだちくんと世界一周中!FJ(@fujikko_sudachi)です!
2年間滞在したイギリスのロンドンからついに日本へ帰国しました。
コロナのおかげで帰国するだけでかなり一苦労です。
政府のウェブサイト(英国から日本入国後の検疫処置について)やネットで情報を調べても、
FJ
「よくわからない・・」
またフライトキャンセル等の不測の事態に備えてどういった選択をすべきなのかとても迷いました。
これからイギリスから帰国する人のお役に立てれば幸いです。
- コロナテストはどうやって受けたか?
- キャンセルされにくいフライトは?
- イギリス出国時や日本入国時の流れ?
- 隔離先のホテルでの生活は?
という不安がありましたので、順を追って説明します。
※2021年02月26日に帰国した際の情報です。情報頂けたりすると常時アップデートします。
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コロナのPCRテストについて
まず心配だと思うのが、コロナのテストについてだと思います。
イギリスから日本へ帰国する際、合計3回のコロナテストを受けなければなりません。
コロナテスト | 場所 | タイミング |
1回目 | イギリス | 出発72時間以内 |
2回目 | 日本・空港 | 入国時 |
3回目 | 日本・隔離先 | 入国から4日目 |
ここでポイントは1回目のイギリスでの出発72時間以内のコロナテストは自分で手配しなければなりません。
2,3回目は日本で嫌でも検査しなければならないし、自分で手配しなくていいのでそこまで気にしなくていいです。
・イギリスでコロナテストの手配
イギリスでコロナテストの手配を自分でしなければなりませんが、どこで受けたらいいのか、またどんなテストを受ければいいのかわかりませんよね。
大切なのは日本政府が要求する仕様を満たすことです。
調べると、日本政府が要求する所定のフォーマットがあったり、そのフォーマットでなくても検査方法や医師のサイン等、諸々と条件が・・。
イギリスの公的機関で行なっているコロナテストの担当者に聞いたところ、この所定のフォーマットを満たせないと言われ、旅行の為の陰性証明書は、Private COVID testにてテストを受けなければならない様です。
※ロンドンのある図書館で友人がコロナテストを受けていましたが、SMSで結果が送られているだけでした。
ネットで検索するといくつかのプライベートコロナのPCRテストを受けられる場所があるのですが、料金が150ポンド(約22,500円)くらいします。
・ヒースロー空港でコロナテストを受けよう
そこで見つけたのが、ヒースロー空港で受けられるLAMP法を使ったコロナテストです(参考ページ)。
LAMP法を調べた所、簡易PCRテストと呼ばれたりもしている様ですが、PCRより短時間で検査できます。
ネットから予約し、ヒースロー空港でLAMPテスト陰性証明書を出して頂き、その陰性証明書で無事日本へ入国できました。
予約時間より30分ほど早く到着してしまったのですが、すぐにテストをしてくれました。
LAMPテストは綿棒の様なものをのどと鼻の両方で採取されました。
FJ
「ちょっと痛い・・」
すぐにテストが終わり、フレンドリーな係員さんで特に緊張することもありませんでした。
待っている間、ターミナルで開いていたCOSTAでコーヒーを買ったりしていると、検査実施から80分後にメールで検査結果を受信しました。
送られたメールからログインすると、陰性証明書をPDFファイルをダウンロードできます。
検査結果を受信してから、再度テストセンターを訪れると紙体に印刷してくれます。
FJ
「印刷しておくと後々便利!」
・チェックインで不測の事態?
筆者はロンドンからトルコ経由の羽田行き、Turkish Airlinesでフライトを取っていました。
先ほどプリントアウトした陰性証明書とともにチェックインしたのですが、そこで
受付
「厚生労働省の質問票回答した?」
FJ
「What??」
上記のリンクから滞在場所等の情報を入力し、全て入力完了後に生成されるQRコードを日本到着時に見せると手続きがスムーズになります。
日本到着してからでもできる様ですが、事前に入力完了し、QRコードを準備しておくと確かに他の人よりスムーズに進めました。
QRコードを生成してなくてもイギリスでのフライトのチェックインはできたし、
受付
「後でやっといてね」
くらいの感じでした。
・安くてキャンセルされにくいフライトを探す方法
筆者はスカイスキャナーでフライトを検索し、安いものを選択。
ここまでは多くの人がやると思いますが、この不安定なコロナの状況下ではフライトキャンセルなんて当たり前の様に行われています。
フライト前日にキャンセルされると、先ほどのコロナのテストの手配や日本でその後手配する宿等、全てに影響が出ます。
コロナ対策でフライトキャンセルや変更を無料にする等の通常より柔軟に対応することを意味するフレキシブルポリシーが表示されているフライトを手配することをオススメします。
そして、ある程度フライトを決めたら購入・・
FJ
「ちょっと待った!」
ここからが大事です。
次は直近のそのフライトが欠航や遅滞なく運行されているかを調べましょう。
キャンセルされまくっているのに平気でチケットを売られている場合があります。
あまり知られていませんが、出発地や経由地、到着地の空港ホームページにアクセスすると、直近のフライトのヒストリーをチェックすることができます(参考:ヒースロー発)。
こういったページにアクセスし、自分のお目当てのフライトが通常通り運行されているか確認してからチケットを購入することで少しリスクを抑えられます(参考:スカイスキャナー)。
筆者はこれで結果的に遅延やキャンセルと言ったトラブルもなく、無事にロンドンから東京の羽田空港へ到着することができました。
いざイギリスから日本へ入国、到着後の流れ
さて、日本の羽田空港に着いてから、普段の入国の様にいきません。
機内にて記入する用紙から、到着時のテストや隔離先のホテルまで説明していきます。
・機内で誓約書等の書類を受け取る
日本へ向かう機内で誓約書や上記の注意事項等が記載された書類を渡されます。
誓約書の主な内容は以下です(要点だけ抜粋)。
入国から14日間は以下を守ること。
- スマホによる位置情報保存、接触確認アプリを利用
- 公共交通機関を使用しない
- 自宅や宿泊場所で待機し、不特定の者との接触を行わない
- 症状が出た場合、然るべき機関へ連絡する
- 感染防止に努めること
スマホの位置情報の保存設定、接触確認アプリのインストール等を行わなければなりませんが、配られた資料に詳細が書かれているので、それを読んでおけば大丈夫です。
また、空港や機内でこれらの設定をするわけではなく、ホテル滞在期間中に設定を行いますので慌てる必要はありません。
※今後配布される資料や内容がアップデートされる可能性もありますので必ず読む様にしてください。
・イギリスから日本到着後の流れ
日本へ到着し、飛行機内から降りると、係員の案内に従って決められた道順に沿って進みます。
他の通路はブロックされているので迷う心配もありません。矢印に沿って歩きましょう。
冒頭で説明したQRコードを生成済みか、どこの国に滞在していたか等を聞かれます。
その後PCRテストへと移り、唾液を容器へ採取します。
検査所の撮影が禁止されていたので、それぞ写真は撮れませんでしたが、ろうとを使用し、プラスティックの細長い容器へ唾液を採取します。
検査が終わると、滞在先や検疫所宿泊施設での説明を受けます。
それらが終われば、待機場所で待機となります。
もちろん混雑状況や時間帯にもよりますが、筆者の場合は夜7時到着、QRコードを生成していたこともあり、
飛行機外へ降りてから、説明やPCRテストを全て完了し、待機場所まで行くまでにかかった時間は30分でした。
さらに、この待機場所で1時間半ほど待った頃、PCR検査結果が告げられ、係員とともに移動します。
・検疫所宿泊施設へ移動
検査結果が告げられ、陰性だった場合、入国ゲートへ向かいます(自動ゲートでした)。
この時、入国する人それぞれに一人の担当者が着いていてくれました。
入国後、担当者が横で見守る中、預け入れ荷物をレーンからピックアップします。
荷物をピックアップした後に、検疫検査犬と呼ばれる犬に荷物をチェックされました。
そこからは担当者と一緒に検疫所宿泊施設へ向かうバスまで案内されます。
この検疫所宿泊施設はいくつかある様でしたが、筆者の場合は羽田空港から50分程度かかる両国にあるアパホテルでした。
※2021年03月01日現在、イギリス・南アフリカ共和国、アイルランド、イスラエル、ブラジル(アマゾナス州)から帰国される方は検疫所宿泊施設にて隔離しなければなりません。
検疫所宿泊施設。隔離生活の実態とは
検疫所宿泊施設なんて聞きなれない言葉ですが、要は政府が提供してくれる隔離用の宿泊所です。
ちなみにいくつかのホテルを検疫所宿泊施設としている様なので、振り分けられるホテルによって多少違いがあるかもしれません(筆者は両国のアパホテル)。
この振り分けられた宿泊施設で入国から4日目まで3泊します。料金は無料で、食事は1日3食提供してくれます。
4日目でPCR検査を行い、結果が陰性ならば、検疫所宿泊施設を退所し、入国後14日目までは自主隔離へと入ります。
ホテルの受付で再度、どこの国に滞在していたか、検疫所宿泊施設での注意事項等の説明を受け、ホテルの部屋に入室できたのは、飛行機を降りてから3時間半後でした。
・全く部屋から出れない隔離生活・3日間
さて、ここから3日間の隔離生活の始まりです。
基本的に本当に隔離されている部屋から出ることができません。
部屋から出られるのは予約制のコインランドリーを使用するときくらいです。
冷蔵庫や電気ケトル、ドライヤーはありましたが、電子レンジはありませんでした。
テレビともちろんWi-Fiもあります。
Wi-Fiの速度は動画を見ても特に不自由することもなく、Wi-Fiの速度を何度か測定したところ、50Mbps〜100Mbpsは出ていました。
バスタブとウォシュレット機能付きのトイレがあるのは嬉しかったです。
隔離中は毎日体温を測り異常がないことを確認します。
・検疫所宿泊施設での隔離中の食事
食事のスケジュール
朝食 | 07:30 |
昼食 | 12:00 |
夕食 | 18:00 |
食事は時間になると、550mlの水と弁当が入れられた袋がドアノブにかけられます。
係員と鉢合わせしてはならない為、館内アナウンスがあるまでドアを開けることができません。
アナウンスがあると、マスクをして部屋のドアを開け、ドアノブにかけられた食事をとるという流れです。
個人的には、弁当の味はそんなに美味しくも不味くもなく、普通と言ったところですが、電子レンジがないので温められないのが残念です(少し冷たい)。
まあ無料で提供して頂いてるので文句は言えませんね。
・差し入れやネットショッピング、Uber eatsも可能
食事が足りないと感じる方は、差し入れやネットショッピングを使用するといいかもしれません。
ただし、注意事項があります。
- 自分の部屋に届けてもらえるのは荷物到着翌日の午前中
- 21時〜朝9時は受け取り不可
- 冷凍・冷蔵が必要な食事類・アルコールは不可
なのでカップ麺やお菓子の様なものですかね。
Uber eatsでコンビニやスーパーでの買い出しをオーダー可能なので、久しぶりにKABUTOヌードルではなく、どん兵衛やU.F.O・明治のチョコ等を食べたい方はUber eatsで隔離中も楽しむ事ができます。
・隔離中は規則正しく生活しないと・・
イギリスからの長時間のフライト、普段と違うことも多いので、日本に到着すると精神的にも肉体的にも疲労が溜まっているでしょう。
時差ボケもひどいかもしれません。
でも可能な限り、規則正しい生活をすることをオススメします。
というのも、毎日朝6時半くらいに館内のアナウンスが響き渡ります。
これは隔離最終日の人の為のコロナテストに関するアナウンスなのですが、なかなかの大音量なので寝ていても起きるでしょう。
食事の時間も決められているので、生活リズムを崩すと少し辛いと思います。
そして、隔離最終日のコロナテストは朝7時頃に行われるので寝坊してはなりません。
隔離中に読んだ本。イギリスのブライトンで子育てに奮闘する著者のノンフィクションストーリー。国際結婚やイギリスでの暮らしや子育て、人種差別に葛藤する日々、イギリスで住んだ人なら絶対に共感できる面白い本だったのでオススメ。
・隔離最終日のコロナテスト
4日目の隔離最終日は、朝6時半の館内アナウンスの後、弁当の様に検査キットがドアノブに掛けられます。
7時頃に唾液を採取し、スタッフの方が検体を取りに来てくれるまで部屋で待機。
スタッフの方がドアの前まで来てノックされるので、マスクをしてドアを開け、検体を渡すという流れでした。
検疫所宿泊施設を退所。自主隔離へ
無事に最終日のコロナテスト結果が陰性ならば、検疫所宿泊施設のホテルを退所できます。
この時、お昼頃に検査結果を部屋内の電話にて告げられ、退所の準備となります。
退所する際、ホテルから空港まで用意されたバスで戻らないといけませんでした。ホテルからお迎えや徒歩での移動は許されませんでした。
バスはホテルから16時発で、もし検査が長引いたりした場合は翌日の10時のバスの便しかありませんでした。
チェックアウト時、位置情報保存設定や指定されたアプリをインストールしている事がチェックされます。
その後、自宅や自らが用意した宿泊施設にて自主隔離となります。
・羽田空港から自主隔離場所へ
羽田空港にて解散となりますが、タクシーを含む公共交通機関を使用してはなりません。
誰かに迎えに来てもらうか、コロナ隔離者用のハイヤータクシーもあるのですが、なかなか割高です。
自主隔離場所については、自宅、自分で準備したホテル等に入国から14日目まで続きます。
この間、位置情報のトラッキング、発熱や体調に異変がないかスマホで報告することになります。すぐ終わるので全然負担にはなりません。
自宅or自分が手配した自主隔離となりますが、検疫所宿泊施設と比べると気持ちがラクになりました。
引き続き、14日目まで様子を見ます。
なので、自分で自主隔離用のホテルを手配する場合、入国から4日目にチェックイン、15日目にチェックアウトという風にしておくといいです(入国の次の日から数える)。
例:3月1日入国の場合。3月4日にホテルチェックイン、3月16日チェックアウト。
ただし、フライトキャンセルや不測の事態に備えて、キャンセル無料の宿を手配しておくのが無難です。booking.comが直前までキャンセル無料の物件が多いです。
入国時に自主隔離先の住所を聞かれるので、自宅で隔離できない人は、キャンセル無料のホテルでとりあえず手配しておくのがおすすめ。
また、買い物は可能ですが、この自主隔離中もUber eatsが活躍します。
【おまけ】一時帰国におすすめ。どの格安SIMにすべきか迷った
帰国した際、スマホが使えなければ本当に困りますよね。Wi-FiがあればもちろんOKなのですが、やっぱりどこでも使えるようにしたい・・。
そこで、一時的に格安SIMを買うことにしたのですが以下のポイントで選びました。
- いつでも簡単に無料で解約できる
- 料金が安いこと
- SMS、音声通話も可能なもの
- Webで申し込み可能
格安SIM会社はかなりあり、調べるのも面倒でした・・。
正直、料金はそこまで各社変わらないし、音声通話もほとんどの格安SIMで提供しているのですが、簡単に無料で解約できる格安SIMは少なかったです。
僕は調べまくった挙句、OCN モバイル ONEで格安SIMを契約し、音声通話可能(電話番号あり)6GBのデータで2,178円(税込)/月。
いつでも違約金なしで解約可能、キャンペーンで初月の基本料金が無料というのが大きかったです。
Webで申し込んで1週間程度で届きます。
イギリスから日本へ帰国時の流れ まとめ
今回、コロナで大変な中でのイギリスからの日本への帰国時の流れをまとめました。
これからまた状況や隔離時のルール等に変更があるかもしれませんので、配布された資料等は必ず確認する様にしてください。
帰国に際し、調べる事が多く大変でしたが、この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
大切な家族や友人に心配を掛けず再会できる様、できることをやっていきましょう。
早く隔離しなくていい状況になるよう祈るばかりです。