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世界一周の費用は、私の場合1年間で約200万円でした。2018年から2019年にかけて世界を回り、実際に使ったのがこの金額です。アジアは驚くほど安く、ヨーロッパと北米で一気に予算を持っていかれる、というのが正直な内訳感覚です。
この記事では、世界一周にかかるお金・出発前の準備・実際に回ったルート・現地でのトラブルまで、私がこれまでに訪れた65カ国での経験だけをもとに解説します。旅行会社のパンフレットではなく、実際に1年間バックパックを背負っていた人間の話として読んでください。ちなみに私は今も、年の半分ほどは出張や休暇で世界中を移動しています。
📑 目次
この記事でわかること
- 世界一周にかかる費用のリアル(1年で約200万円)
- エリアごとの物価差と、予算の考え方
- 私が実際に回ったルートと、出発前にやった準備
- クレジットカード・保険・通信など、必須だったものと不要だったもの
- 1年間で実際に起きたトラブルと、安全面の注意点
世界一周の費用|1年で約200万円
いちばん聞かれるのがお金の話なので、最初に書きます。1年間の世界一周で実際に使ったのは約200万円でした。もちろん贅沢な旅ではありませんが、我慢ばかりの旅でもありません。行き先の選び方と滞在の配分次第で、この規模の予算でも十分に世界は回れます。
ただし、この200万円は世界中どこでも均等にかかったわけではありません。エリアによって、体感の物価はまったく違いました。
| エリア | 物価の実感 | 予算への影響 |
|---|---|---|
| アジア(東南アジア・中央アジアなど) | 安い | ここで滞在を長くすると全体の費用を抑えられる |
| コーカサス(ジョージアなど) | 安い | 長期滞在しやすく、コスパが非常に良い |
| ヨーロッパ | 高い | 宿・食事・交通すべてが高く、一気に予算を使う |
| 中南米 | 中くらい | 国による差が大きい |
| 北米 | 高い | ヨーロッパと並んで出費がかさむ |
予算を組むときのコツは、「アジアで貯金を温存して、ヨーロッパ・北米で使う」という配分で考えることです。安いエリアで長く滞在し、高いエリアは目的を絞って短く回れば、総額はかなりコントロールできます。
ちなみに私は、出発にあたって仕事は辞めました。1年間を旅に使うと決めた以上、中途半端に籍を残すより、思い切ったほうが自分には合っていました。
私が実際に回ったルート
私のルートは、日本を出てから西へ進んでいく形でした。大まかな流れはこうです。
- 日本 → フィリピン(語学留学3ヶ月):ここが世界一周のスタート地点
- 台湾 → 香港 → 中国 → モンゴル:東アジアを北上
- 中央アジア → コーカサス:ジョージアなど、旅人に人気のエリア
- ヨーロッパ:物価は高いが、見どころは圧倒的
- アフリカ → 中南米 → 北米:後半戦
特徴的なのは、世界一周の入口をフィリピン留学にしたことです。いきなり旅に出るのではなく、最初の3ヶ月を英語漬けにしたことで、その後の1年間の旅の質がまったく変わりました。英語が話せると、宿でも移動中でも現地の人や他の旅人と話せるので、得られる情報も体験の濃さも段違いになります。
このフィリピン留学の中身(費用・学校選び・持ち物)はフィリピン留学完全ガイド|セブ島3ヶ月の費用と学校選びに全部まとめています。世界一周やワーホリの前に英語を仕上げたい人は、こちらから読んでみてください。
出発前の準備|必須だったもの
1年間の旅に出る前、私が「これは絶対に必要だった」と感じたのは次の3つです。
世界一周の必須準備
- クレジットカード:支払いにも、海外旅行保険の確保にも必須
- 海外旅行保険:1年間なにも起きない保証はどこにもない
- 持ち物の準備:バックパック選びを含めて、旅の快適さを左右する
クレジットカードは複数枚持っていく
クレジットカードは、支払い手段としてはもちろん、付帯する海外旅行保険のために持っていく意味が大きいです。カードによっては年会費無料でも旅行保険が付いてくるので、保険料を別途払わずに補償を確保できます。1枚だけだと、紛失・盗難・磁気不良で詰むので、必ず複数枚を分散して持つのがおすすめです。
どのカードがどんな補償なのかは、海外旅行保険はクレカで無料に!おすすめ4枚を実体験で徹底比較で詳しく比較しています。私が世界一周の前に作って8年使っているエポスカードのレビューもあわせてどうぞ。
ワクチンは行き先次第
⚠️ 私は打ちませんでしたが、南米・中東に行くなら
正直に書くと、私自身は予防接種を打たずに出発しました。ただ、南米や中東を回るなら打っておいたほうがいいと今は思います。必要なワクチンは渡航先や時期によって変わるので、travel clinicや検疫所など専門機関で最新情報を確認してください。
持ち物とバックパック
持ち物は、少ないほど旅が楽になります。バックパックの選び方(容量・機内持ち込みの可否)は世界一周のバックパックの選び方に、出発前にやることの全体リストは世界一周する前にやっておくべきことまとめにまとめています。
旅中のお金の持ち方
現地でのお金は、現金だけに頼らないのが鉄則です。両替レートの悪い場所で大金を替えると、それだけで数千円単位の損が積み上がります。私は複数のカードと、レートの良い決済手段を組み合わせて乗り切りました。
海外での両替・送金・現地払いをどう組み立てるかは、留学・ワーホリのお金準備ガイド|送金・両替・現地払いの正解にまとめています。多通貨対応で旅と相性がいいRevolutも、いまの私の旅では欠かせない存在です。
通信手段はeSIMが圧倒的に楽
国をまたぐたびに現地SIMを探すのは、地味に消耗します。今はeSIMがあるので、着陸した瞬間からネットが使えるようにしておくのが正解です。私は7カ国でUbigiを使いましたが、空港でSIMカウンターを探し回る時間がなくなっただけでも価値がありました。
1つのeSIMで、200以上の国・地域へ 【Ubigi トラベルeSIM】
使い勝手の詳細はUbigiの評判・使い方|海外eSIMを7カ国で使った正直レビュー、日本の番号をどう維持するかは楽天モバイルとUbigiはどっち?で解説しています。
また、宿の公共Wi-Fiでネットバンキングを触ることも多いので、VPN(NordVPN)を入れておくと安心度が違います。
トラブルと安全面のリアル
1年間旅をして、命に関わるような大きなトラブルはありませんでした。ただ、細かい面倒ごとは日常茶飯事です。正直に書いておきます。
- ぼったくり:タクシーや土産物など、細かいぼったくりは日常茶飯事
- ハードな移動:長時間のバス移動など、体力を削られる移動は避けられない
- お腹を壊す:下痢はよくある。慣れない水・食事の洗礼
身の危険を感じた場面も、数えるほどですがありました。イタリアで5人組に囲まれたことがあり、モンゴルでは道端で突き飛ばされたこともあります。どちらも大事には至りませんでしたが、「治安がいいと言われる国でも起きるときは起きる」というのが実感です。
実際に世界一周を終えて「これは後悔した」と思ったことは世界一周して後悔していることにまとめているので、失敗を先回りして避けたい人はこちらもどうぞ。
これまで訪れた65カ国で本当によかった国
これまで訪れた65カ国のなかで「ここは住みやすそうだ」と感じた国のひとつがジョージアです。ワイン発祥の地と言われるだけあって食事がおいしく、人が優しく、物価も安い。そのうえ自然が豊かで、生活のしやすさが群を抜いていました。旅人が長居してしまう理由がよくわかります。ジョージアの人柄についてはジョージア人の性格にも書いています。
一方、「よかった国」として強く記憶に残っているのはフィリピン・グアテマラ・アルゼンチンです。そして多くの国を回って気づいたのは、この3つに共通点があることでした。
「好きな国」になる条件
- 滞在が長い国ほど好きになりやすい:数日通り過ぎた国より、腰を据えた国のほうが記憶に残る
- 自分の成長を実感できた国ほど好きになりやすい:私にとってのフィリピンは、英語が伸びた実感がそのまま国の印象になった
これは旅の組み立て方に直結する話です。たくさんの国を数えるより、いくつかの国に長く滞在したほうが、旅の満足度は上がります。国数を稼ぐことが目的化すると、記憶に残らない旅になりかねません。
よくある質問(FAQ)
Q. 世界一周の費用はいくらかかりますか?
A. 私は1年間の世界一周で約200万円使いました。アジアは安く、ヨーロッパと北米は高いので、どのエリアに長く滞在するかで総額は大きく変わります。
Q. 仕事は辞めるべきですか?
A. 私は辞めて出発しました。ただ今の時代、パソコン1台で稼げる人なら、旅をしながら働くという選択肢もあります。自分の働き方次第です。
Q. 英語は話せないとダメですか?
A. 話せなくても旅はできますが、話せると旅の質が大きく変わります。私は世界一周の最初の3ヶ月をフィリピン留学に充てました。この順番はおすすめです。
Q. ワクチンは必要ですか?
A. 私は打たずに出発しましたが、南米や中東を回るなら打っておいたほうがいいと思います。必要な種類は渡航先で変わるので、専門機関で確認してください。
Q. 危険な目に遭いましたか?
A. 命に関わるトラブルはありませんでしたが、イタリアで5人組に囲まれたり、モンゴルで突き飛ばされたことはあります。細かいぼったくりは日常茶飯事です。
まとめ
世界一周は、1年で約200万円あれば十分に実現できます。フィリピン留学で英語を固めてから旅立ち、アジアで費用を抑え、ヨーロッパや北米は目的を絞る。この組み立てなら、想像しているより現実的な挑戦になるはずです。
- 🌍 1年間の世界一周で使ったのは約200万円
- 💰 アジアで温存し、ヨーロッパ・北米で使う配分が基本
- 💳 クレカ・保険・持ち物準備は必須。カードは複数枚を分散
- 📱 通信はeSIMが圧倒的に楽。着陸した瞬間から使える
- ❤️ 国数より滞在の長さ。長くいた国ほど好きになる
時間がある人は、行くべきだと思います。世界一周をすると、人生の価値観が変わります。世界を回った経験は、その後のロンドンワーホリやヨーロッパでのキャリアにも、そのままつながりました。パソコン1台で稼げる人なら、旅をしながら働くという選択もあります。
私の世界一周のすべては、著書『世界一周の果て』にも書いています。旅のリアルをもっと深く知りたい方はこちらもどうぞ。
FJ
ドイツ在住の日本人エンジニア。英語ゼロからフィリピン留学→ロンドンワーホリ→パリ→ドイツ就職と5年以上の海外生活を経験。世界60カ国以上を旅した一次情報ベースのブログ「FREE JOURNEY」を運営。
英語学習、世界一周、ヨーロッパ就職を綴った著書「世界一周の果て」発売中。